【出産】十二指腸狭窄が確定。生後1日で行った手術は無事成功!

妊娠・出産

パネくんとスイカちゃんの2歳差兄妹の母のエイミーです。妊娠6ヶ月でダブルバブルサインの指摘を受け、十二指腸閉塞の疑いが浮上した兄パネくん。出産予定日に陣痛が来て、翌日に無事出産。生後1日目で全身麻酔の手術に挑みました。今回は出産から手術までのお話を皆さんに共有したいと思います。

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羊水過多を乗り越え、無事に40週1日で出産!!

十二指腸閉塞の疑いを指摘された時に、羊水過多の指摘も受けました。私は重度の羊水過多ではなかったのですが、妊娠9ヶ月手前まで検診の度にずっと羊水過多と言われ続けました。

十二指腸閉塞と羊水過多は併発することが一般的なようです。赤ちゃんはお腹の中で羊水を飲み込んで、おしっことして排出しているそうですが、十二指腸閉塞の子はこれができないそうです。なのでどんどん羊水が多くなってしまい羊水過多になります。

羊水過多の場合、破水の可能性が高くなると言われています。管理入院や自宅で安静にするなどの対応がありますが、私の場合時に制限なく動いていました。ドクターの許可が出たのでマタニティヨガ、マタニティピラティスやウオーキングもしていました。実際に出産予定日の前々日にマタニティピラティスのレッスンをしました。

出産予定日に内診グリグリ

こんなに動いていた私ですが、無事に出産予定日を迎えることができました。早産になる可能性が高いと言われていましたが、お腹の中で頑張ってくれた息子に感謝しました。

予定日に検診がありました。子宮口が2cm開いているとのことで、恐怖の内診ぐりぐり不快感という感じで痛みはなかったです。そして検診から半日後本格的な陣痛が始まりました。

出産は無痛分娩、分娩時間は10時間。お産チームは事前に顔を合わせているメンバーだったので、アットホームな温かいお産になりました。妊娠中にパネくんの診察をしてくれていた小児科の先生も立ち会ってくれて、生まれた瞬間涙を流してくれたこともとても印象に残っています。

生まれたての我が子をカンガルーケアした時、病気を乗り越えて生まれてきた我が子にただただ感謝しました。「頑張ったね、やっと会えたね」と夫婦で大号泣しながら息子を抱きました。妊娠中は精神的に参っていましたが、我が子と対面できた瞬間これまで感じた辛い気持ちは吹っ飛びました。むしろ「パネくんの生命力を信じてあげられなくてごめん」と後悔しました。

カンガルーケアの後からは先生たちは慎重な面持ちで赤ちゃんを診察。この様子を見た時に「これからが本番だ」と感じました。(私は弛緩出血のためこのあと記憶が飛びました)

十二指腸狭窄が確定

目を覚ますとまだLDR室にいました。パネくんの姿はありません。たくさん検査をしていると看護師さんが言っていました。

歩行許可が出たので、パネくんがいるNICUへ。

裸ん坊のパネくんに管がくっついていました。

パネくんは手術が終わり、体調が安定するまで絶食です。おっぱいもミルクも飲めません。授乳ができない辛さ…思い出すだけで涙が出てきます。

保育器に寝ている我が子に何もしてあげられない無力な自分…

パネくんの手術は小児消化器専門の外科の先生が担当してくれることになっていました。妊娠中に頑張って探した先生です。

先生に「検査の結果十二指腸狭窄と確定しました。小児の麻酔科医がいる明日に手術をしたいと思いますが、いいですか?」と言われました。

どうやらパネくんは胃と腸が完全に塞がっている十二指腸閉塞ではなく、詰まっているタイプの十二指腸狭窄だということらしい。でも手術の方法は変わららないそう。

先生の説明後NICUに戻って寝ている息子に「手術頑張ってね」と声を掛けました。

手術は簡単なもので成功率は100%に近いと説明を受けましたが、全身麻酔で開腹手術となると「もう一生会えないかもしれない」ということが頭を過りました。そう思うと涙が溢れてきて、保育器から離れられなくなりました。綺麗な傷のないお腹はこれで見納め。生後1日で過酷なことに挑ませなきゃいけない体に産んでしまった自分に罪悪感。とても辛い瞬間でした。

手術は成功!山場は越えられるか

翌日(生後1日目)の朝から手術は行われました。

手術時間は2時間。その間病室で祈るような気持ちで待っていました。ソワソワして何も手に付きません。

「手術成功」と先生から連絡がありました。

NICUに行くと薬で眠っているパネくんが。管がさらに増えていて可哀想な姿になっていました。

先生が「細菌感染が起こるとしたら明日ぐらい、明日を乗り越えればもう大丈夫」と言われました。十二指腸狭窄の場合、手術自体のリスクより術後の細菌感染のリスクの方が怖いらしい。

手術後のパネくんは一日中ぐったりしていました。何もしてあげられない無力な自分が情けなかったことを思い出します。

私が唯一できることは産後の栄養たっぷりな母乳を搾乳すること!パネくんのために3時間おきの搾乳を頑張りました。

生かされた命を大切に育てよう

パネくんは無事に山場と言われていた生後2日目を乗り越えることができました!!

先生に「山場は越えた」と言われた時、出産中辛の緊張が一気に解けて、しばらく椅子から立ち上がれませんでした。それほど私はこの4日間気が張っていたのです。

この日に辛かったことは、

パネくんを抱っこ出来なかったこと、空腹で泣いているパネくんに授乳できなかったこと。

空腹なのにおっぱいが飲めなくてギャン泣きのパネくんに何もしてあげられないのが本当に辛かった…。泣き止まないパネくんのために隣の保育器の赤ちゃんのママがおしゃぶりをくれました。私はおしゃぶりをあげることしかできない情けないママでした。

泣きじゃくる我が子をみて、「パネくんの生かされた命を大切に育てていこう」と心に誓った1日でした。

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